So-net無料ブログ作成
検索選択

いわて生産現場探訪ツアー 雑穀畑で考えたこと [岩手のおいしいもの]

東京より北上し、
10月4、5日岩手(3大クラスター)生産現場探訪ツアーに参加しました。
前回の記事でもおしらせしたように、
やまけんさんに会いに、岩手の人に会いに、
岩手・二戸(にのへ)と久慈のおいしいもの
~雑穀・短角牛・山ぶどう~ に会いにでかける二日間がはじまります。
前泊した盛岡で朝、岩手山がみえました。
岩手山が見えるとなんだかしあわせ.jpg

盛岡より少し肌寒い、集合場所のJR二戸駅で参加者35人とお会いしました。
知らない方ばかりですが、シェフをはじめ料理関係のお仕事に従事されている方ほとんどです。
一眼レフのカメラを持っている方が多い(レフ板まで)。
二戸、久慈それぞれの振興局の方、そしてやまけんさんが目の前に!
あたらしい出会いにワクワクしながらバスに乗り、最初にたずねたのは二戸の雑穀生産現場。
いなきび畑.jpg

私にとって雑穀は、宮沢賢治を通してであったおいしいもののひとつです。
そして今から訪ねる北岩手古代雑穀の代表・高村英世さんは、
いつかお会いしたいなあと思っていた私にとって憧れの方です。
高村さんありがとうございました.jpg

願いがかないました。その圃場も見られるなんて感激です。
高村さんのはなしに耳をかたむける.jpg

高村さんは、雑穀とまっすぐに向き合い、有機JAS認定もとっておられます。
雑誌やインターネットなどでも岩手で雑穀といえば必ず登場されます。
なにより、高村さんの雑穀はたいへんおいしいのです。

バスを降りて徒歩約20分。
途中の田んぼでは家族総出で稲刈りをしていました。
そして高村さんの圃場に到着。
案内いただいた畑は奥行きがあり周りをぐるっと山に囲まれていました。
宮沢賢治の童話「狼森と笊森、盗森」を思い出す光景でした。
空耳かな、と思ったらたしかに畑の奥からバイオリンの音色が聞こえてきます。
高村さんの雑穀ファンという世界的バイオリニスト劉薇(リュウ・ウェイ)さんが畑でバイオリンを奏でていたのです。
まるで田園交響楽です。
ああ、なんていい場所なんだろう。
いなきび.jpg

高村さんから雑穀に関わったきっかけや、それぞれの畑で雑穀についての話をうかがいます。
雑穀の刈り取りのピークはおわったところ。
稗の畑には刈り取られた稗がこんもりと山になって干してありました。
ひえしま.jpg

これは稗島といって、近くで見ると風通しをよくしてすべてのの稗に風があたるように束が組み合わされてできているのです。干して半月くらいだそうです。

高村さんは私たちのためにいなきびとアマランサスを畑に少し残してくださっていました。
へっぴり腰で行うはじめてのいなきびとアマランサスの収穫体験。
刈り取り作業は力仕事だと実感しました。

足踏み脱穀機で、いなきびの脱穀作業。
これもまた私はへっぴり腰です。
のんのんのんのん.jpg
↑この方はへっぴり腰でなかった。すごい!

宮沢賢治の童話「オツベルと象」のように、
「のんのんのんのん」とリズミカルにはなかなかいきません。

それゆえ、雑穀をつくり、私たちが口にするまでの手間がどれだけ大変なのか、
高村さんはさらりと笑顔でおっしゃるけれども、
本当においしいものを作り上げるために
大変な手間のかかる作業をされておられるのだなと思いました。
アマランサス畑.jpg

高村さんのお話の中で特に心に残ったのは、
その雑穀作りに「古代」と名付けているのは、
原点が大切だという思いからだ、という一言でした。
赤いじゅうたん.jpg

今はあらゆるものが品種改良されおいしく、便利に作りかえられているけれど、
元々あるもの、原点にあるものをもっと大切にしないと、と力強くおっしゃいまいた。
人は悩んだり立ち止まったりするとき、原点に戻る、初心にかえるという選択をします。
すると何か道が開けたり、今まで滞っていたことがすっとすすんだりします。
たべものにも同じ部分があるのかもしれないと、はっとさせられた一言でした。

アマランサスの赤い色がまぶしかった。
空高くアマランサス.jpg

これからも雑穀おいしくいただいていきます。
高村さんありがとうございました。

高村さんの雑穀の圃場をあとに、
その日の昼食はJR二戸駅近くにある
雑穀茶屋「つぶっこまんま」で雑穀料理を味わいました。
お店はバスターミナルのところ.jpg

お店の代表・安藤直美さんとは、3年前に宮沢賢治学会で行った雑穀をテーマにした講座で講師としてきていただいたことがあり、、雑穀料理のおいしさを教えてくださった方です。
今回のツアーで再会できるとわかり、
またあのおいしいお料理を味わえることが本当にたのしみでした。
テレビの取材も.jpg

お店でいただいた雑穀をふんだんにつかったお弁当は、もちろん高村さんの雑穀を使っています。
味はもちろん、見た目も華やか。
雑穀尽くしのおべんとう.jpg

三種の雑穀おにぎり
三陸のすき昆布で豆腐と雑穀を巻いたも
稗でつくったヒエッシュフライは本当に白身魚のフライをたべているみたい
二戸のブランド豚・佐助豚のぎょうざ、食用菊のえごまあえ
酢味噌和えのきゅうりとみず。山菜のみずはむっちりした食感
むかごのフライ
ひえいりポテトサラダ
そば雑炊
へっちょこだんご
りんごのコンポート
・・・などなど。

使われている野菜は安藤さんの畑で取れたものです。
お腹の中は大満足。
ごちそうさまでした。

満腹感に浸りながら安藤さんのおはなしをうかがいました。
雑穀はかつては、米の代用食としてお米の取れないこの地域ではたべられてきたけれど、
時代が変わっていまは体にいい、おいしいという理由で主に都会の人を中心にたべられています。
たぶんこれまでの雑穀の持つ歴史を知らずに。

しかし代用食であったからこそ、
雑穀に対する豊かな食文化は育まれてきた部分があります。
それはたくさんの人がこれまでかかわって築き上げてきたもの。
先人の智慧の結晶です。
それゆえ豊かさがあるのです。

「先人の智慧を残さないともったいない」
「今、伝える人がいないとなくなってしまう」

安藤さんの言葉は、高村さんと同じく響きました。

今、地方から、そしてこの東北から伝えなくてはならないこと、
そして私たちが、今だからこそ、うけとめなくてはらないことは、
本当にたくさんあるようです。


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。