もっと、ずっと、きっと 2 神棲む山からのおくりもの [岩手のおいしいもの]
2011年10月28日 本日も晴天なり
フェリシモ・しあわせの学校 東日本大震災チャリティ講座
「もっと、ずっと、きっと祭 in 岩手」 いよいよ第1日目。
午後2時より花巻市指定文化財「熊谷家」で
ユネスコ無形文化遺産<東北の伝統芸能>講座
「神棲む山の早池峰神楽」(かみすむやまの はやちねかぐら)開催です。
どれだけの方がきてくださるのか内心どきどき・・・
すると、受付予定の1時半よりずっと前からご近所の方がちらほら訪ねてくださいました。
「場所とりね~」と、マイクッションを置いていかれます。
私たちより、この熊谷家の様子に詳しいご近所さんは、神楽をよく観ておられるようで
それぞれお気に入りの場所があるようでした。
本日の熊谷家

しばし記念撮影(笑)!
受付時間になると、だんだん人があつまって会場がにぎやかになっていきました。
本日のしあわせ市場は、産直「賢治の寺子屋」さんの
薔薇の花と、岩手のおいしいもの。
薔薇の花で会場入り口も華やか。
それでは「神棲む山の早池峰神楽」はじまり、はじまり~♪
まず最初は
早池峰神楽の里・大迫(おおはざま)町の民話を
大型紙芝居で
語りは、たんぽぽの会の高橋則子さん
紙芝居のはじまる前には、会場に「飴っこ」が配られました。
みんなで飴っこ、口にほおばって楽しむ作品は、
「早池峰の女神」
地元の言葉で、早池峰の神々の物語を3編語ってくださいました。
岩手の山々には、神様がたくさんくらしていらっしゃるのですね。
そして人間は、山や自然の中にいる神様たちに見守られているんだなあと
そんな気持ちになれるお話ばかりでした。
ふと、私には神も人も入り混じって生きているギリシャ神話の世界も思い出されたのでした。
紙芝居で早池峰の神々の世界に少し近づいた後は、
本日の神楽観賞のための解説の時間です。
お話いただくのは、花巻市教育委員会の中村良幸さん
「神楽」の語源(「神楽」は神座(かむくら・かみくら)=神様が宿るところが、転じたとする説が有力だそうです)、
神楽の分類、そして早池峰神楽の分類や現状など、
神楽にはじめて接する人も、これまで何度も観てきた人も知識の深まる、わかりやすい解説をしてくださいました。
そしていよいよ大償神楽の観賞です。
★大償神楽とは・・・
「早池峰神楽は、大迫町内川目の岳地区に伝わる岳神楽と、大償地区に伝わる大償神楽の二つの神楽座の総称である。
その始まりについては、古記録を欠いているため詳しくはわからない。しかし、大償神楽には長亨2(1488)年の神楽伝授書の写しが伝わっていることなどから、少なくとも今から500年以上前にはすでに伝承されていたと考えられる。そのため、神楽の舞降りには「能」大成以前の古い型を残すものが含まれており、中世の香りを伝える希有な芸能として、昭和51年に国指定重要無形民俗文化財第1号に指定された。また、平成21年には、ユネスコ無形文化遺産に登録され、日本を代表する民族芸能として知られている。
神楽の演目は、狂言をのぞいて40番以上を伝えている。(中略)そしてどんなときでも最後は、必ず権現舞で締めくくるのである。」 (配布パンフレットより抜粋させていただきました)
演目は、
三番叟(さんばそう)・黒翁の舞(こくおうのまい)


天女

権現舞

権現舞は、参加者に舞台にあがってもらい、権現様にかんでもらうことで
しあわせをもらいます。獅子舞と似ています。

お仕事の終わった権現様は、お酒をもらってごきげんなご様子。
私は、また権現さまにあえてうれしかった♪
神楽のあとは「演者に聴く」
中村良幸さんをコーディネーターに、
聞き手・玉岡かおるさん、演者・大償神楽代表の佐々木隆さん
3者のお話を伺いました。
80代の佐々木さんは、玉岡さんからの質問にひとつひとつ丁寧に答える形で
早池峰神楽について語ってくださいました。
いろんなところに神々が宿っているというお話は、
幼少時代から神楽を舞い、囃子を奏で、唄を詠う佐々木さんだからこそ。
体の一部が神楽なのではと思われる佐々木さん。
見えないけれど、私たちの目の前に確かにある「なにか」を私たちに感じさせ、伝えてくださいました。
後継者不足の話なども伺いましたが、ぜひこれからまた500年続いてほしい大切なものです。
「宮沢賢治の童話を読む!」では
賢治の里で賢治を読む会・代表の山本瞳さんに
賢治が早池峰山を詠った
詩「山の晨明に関する童話風の構想」ほかを朗読いただきました。
熊谷家のなかに賢治のことばが響きます。
神楽観賞のあとに、またなにかことばがここちよい渦をまいていました。
そうして最後は「宮沢賢治の「精神歌」を歌おう!
賢治の里で賢治をうたう会・代表の照井潔子さん
そしてメンバーの方たちが「精神歌」を合唱してくださいました。
「精神歌」は宮沢賢治・作詞 川村悟郎・作曲
賢治が花巻農業高校で教師をしていた時に作った曲です。
現在も県立花巻農業高校(校歌ではありません)や、賢治祭でも歌われ、
毎朝7時に花巻市内にこの曲が流れているほど花巻で愛されている歌です。
100年以上の古民家・熊谷家で
500年以上も早池峰山のふもとで舞い、奏でられてきた神楽、そして賢治さんのことば
時空を超えたところで、神々の世界も、人間世界も、自然も、あらゆるものが
舞とことばとリズムでつながっている。
素晴らしい1日になりました。
どうもありがとうございました。
★10月29日付 岩手日日新聞に今回の様子が掲載されました
記事はこちら↓
http://www.iwanichi.co.jp/hanamaki/item_26549.html

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後日、この講座に参加された方から、地元なのに初めて神楽を観て「はまってしまった」ので
これから大迫で開催されている「神楽の日」に行くわ、というれしい感想をいただきました。
私もまた、花巻に出かけた時は神楽を観たいっ!
ご参考までに・・・
★早池峰神楽について
http://www.city.hanamaki.iwate.jp/sightseeing/kanko/1205732549992.html
★神楽の日公演について
http://www.kanko-hanamaki.ne.jp/sightseeing/kagura/index.html








薔薇の花きれいだなあ。
by あきら (2011-11-06 20:49)
こんにちは(^_^)
両日ともお疲れさまでした! 紙芝居に始まり解説、
それから大償神楽の鑑賞など素晴らしいですね。
古民家に響く、朗読や精神歌も素敵です(*^_^*)
by プースケ (2011-11-06 22:32)
あきらさま ありがとうございます。
薄暗い茅葺きのお部屋の中で、薔薇の花たち光っていました。
by ゆきねこ (2011-11-07 10:54)
プースケさま ありがとうございます。
おかげさまで多くの方のご協力とご参加で
素晴らしい会になりました。
今回の花巻報告はもうしばらく続きますので
引き続きよろしくお願いします!
by ゆきねこ (2011-11-07 10:55)