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もってのほか [岩手のおいしいもの]

秋、菊の季節。
秋の東北で見かける袋詰めの菊の花。
わーきれい、でも観賞用ではありません。ポプリにするわけでもないのよ。17.jpg
食用菊です。食べます♪
この紫色の食用菊は「もってのほか」といいます。
 ★食用菊についてはこちら→ウィキペディア
もってのほかは10月中旬から11月いっぱいくらいしか味わえない東北の秋の珍味。
菊と言えば、「菊の御紋」。
そんな崇高なものを食べるなんて「もってのほか」というわけです。

食用菊はこのほかに、主に黄色の花の食用菊があります。
それからお刺身のツマなどにつかう小菊も、あれも食用菊ですね。

黄色の食用菊はだいたい通年出回っています。
また東北には「干し菊」という、蒸した菊を焼き海苔みたいに薄く延ばして乾燥させたものもあり、年間を通し売られています。
しかし「もってのほか」は、旬を逃すとなかなか味わえない食用菊。

10月の仙台でみつけました。ラッキーでした。
もっての他に限らず、秋の東北へ行くと、うす紫や、黄色の食用菊が
こんなふうに袋や透明ケースに、ぎっちり詰まって売られています。
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だから袋を開けると、ぼわっとでてくる。
菊ですから、菊の香りがしますよ。
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これを1輪ずつガクのところからちぎります。食用菊だから改良されたのかな、
と思うほどにガクから花びらがほろっとはずれて、ちぎりやすいです。
ちぎったものを、お料理のトッピングにしてもおしゃれです。

しかし、食用菊のおいしい食べ方は火を通すこと(と私は思っている)。
ちぎった花びらを熱湯で2~3分ほど茹でます。
もってのほかも、黄色の菊もゆでても色は褪せません。むしろ鮮やかに仕上がります。
ざるにあげて、冷水でさっと洗って下ごしらえは出来上がり。
ゆであがりも菊の香りがふわっとたちのぼります。

酢のものにしていただくのが基本の味わい方、そして私はこれが一番好きな食べ方です。
天ぷらやおひたしでも。お漬物もあります。
寿司めしにまぜこむと、きれいなちらし寿司になります。
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今回は、米酢 大さじ4、砂糖 大さじ2、しょう油 少々、水 50mlをあわせたものに、
ギュッと絞った、もってのほかを入れ、和えました。
酢をあわせると、もってのほかの紫色が色鮮やかになって本当にきれいです。

こうしていただく食用菊は、少し甘味があり、
しゃきしゃき、そりそりとした食感がここちよいです。
黄色の食用菊は、花びら一枚一枚がやわらかい感じ。
もってのほかは、花びらがぷりっとしてしゃきしゃき感が立っている感じです。
もりもりたべる料理でもありませんが、何やら健康効果もこのごろ研究され注目されているよう。
ともかくも食卓が華やかになるたべものです。

そもそも花を食べる、ということだけで楽しくなります。
西洋料理の世界でエディブルフラワーというたべられるお花たちがありますが、
それはそれできれいだし、華やかでいいのだけれど、
それが流行るずっと前から、
 ・・・奈良時代からとか江戸時代からとか諸説あるようですが
日本には(当たり前に)花をたべる食文化があったのです。
おもうだけで「東北万歳」という気持ちになるなあ♪
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小菊ではない方の食用菊は、山形県が生産日本一。
でも岩手でも、宮城でも作られている、東北の秋の味覚です。

どうして食べられるようになったのか、などは調べてみたいところですが、
9月の重陽の節句でとりあげられるように、
菊は「長命、延命」の意味が込められた花であり、
アロマテラピー的には鎮静効果があったりしますね。
そしてなにより、東北の暗く寒い季節が始まるこれからの季節に、
菊の花の料理は食卓に、明るさや華やかさを運ぶ役割もはたしてきたのではないのかなあとも思うのです。

今回の「もってのほか」は10月の仙台の「仙台朝市」で買って帰ってきました。
1袋120円。安かったー、他で買うともうすこしします。
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盛岡の「よ市」、「神子田(みこだ)の朝市」と同じく、はまってしまった
仙台朝市→http://www.sendaiasaichi.com/
朝市といっても一日中やっています。野菜、くだもの、魚…何でもそろっています。


閑話休題、仙台朝市に行く途中、彩雲をみました。
18.jpg
携帯で撮ったら真っ暗~なのですが。
太陽の周りに虹の輪がかかっていてとってもきれいでした。
こういうときにかぎって、周りで気づいている人が少なくて
(町の中で上向いて歩いてる人もそりゃあ少ないわね)
「見てー」と言いたくなるけど、そういうわけにもいかなくて、かなりもどかしかったです。


コメント(8) 
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コメント 8

まるたろう

もってのほかというのは、食用菊ですか。
全然知りませんでした。機会があれば見つけたいですが、難しそうですね(笑)。
by まるたろう (2016-11-14 16:35) 

なおたろう

黄色い菊をお味噌汁にはなしていただきますと、香りがふぅんとして秋を感じます。湯がいたものをそのまま冷凍、食べるときには自然解凍でいつでも楽しめますよ。天ぷらもイケます♪
by なおたろう (2016-11-14 22:51) 

ゆきねこ

まるたろうさま ありがとうございます
食用菊は関西ではあまり食べる習慣がありませんが、
このごろはデパートの食品売り場などときおり見かけるようになりました。
もってのほかも、この季節は置いてあります。
ただし、東北よりちょっと高いですけど・・・。
見かけたらこんな花なのか、と見てみてくださいね。
by ゆきねこ (2016-11-15 17:02) 

ゆきねこ

なおたろうさま ありがとうございます
お味噌汁に菊の香りがふうんというのはいいですね♪
冷凍しておく技、おしえてくださってありがとうございます。
これなら年中楽しめますね。
by ゆきねこ (2016-11-15 17:04) 

佐々木伸行

 ほお張って噛んだ菊の歯触り、口の中に広がる香り、忘れかけている故郷の味を思い出させてくれます。 連れ合いは九州 菊を味わうなどと言う風雅な食文化とは程遠く、持って帰った菊を全部捨てられてしまった経験を持ちます。
 花を食べる、などとは想像もつかない異文化圏の人との暮らしも永くなりました。 異文化共生は我慢と知る事の連続です。
滋賀県でも坂本の方で菊を食用に栽培している所が有るようです。
 
by 佐々木伸行 (2016-12-01 19:35) 

ゆきねこ

佐々木伸行さま 
ごぶさたしています。コメントありがとうございました!
初めて菊をいただいたときは、香りや食感に感激しました。
そしてあらためて東北の食文化を見直し、関心をもちました。

滋賀の菊栽培の事は知りませんでした。
教えていただきましてありがとうございます。
by ゆきねこ (2016-12-03 10:36) 

佐々木伸行

認識力に自信が失せ行く年頃なので、確認してみました。
http://www.city.otsu.lg.jp/kanko/tokusan/nosui/h26/11m/1417414593002.html
 この件に関しては、正しかったようです。
「大津市のホームページ記事」
第2号 秋といえば菊!食用「坂本菊」と「日吉大社奉納菊花祭」

by 佐々木伸行 (2016-12-09 11:05) 

ゆきねこ

佐々木伸行さま ありがとうございます
おしえていただいたHP拝見しました。
坂本菊とは在来種で、比叡山のふもとの坂本なんですね。
東北と同じような食べ方で、驚きました。
奉納菊も美しくて、一度でかけて味わってみたくなりました。
by ゆきねこ (2016-12-11 16:49) 

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