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岩手の鹿と、兵庫の龍と獅子が舞いました [岩手のおいしいもの]

先日ご案内させていただいた
鹿踊り公演にでかけました。
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2012-05-20
鹿8.jpg
 ↑これは震災後、新しく作られた鹿踊りの頭(かしら)
  つのは関西などから届けられた鹿角を加工したもの
 顔は漆塗り、黒髪のような部分は馬の尾の毛で作られています。

 
 
まずは6月9日国立民族学博物館(みんぱく)
http://www.minpaku.ac.jp/
での公演からご報告です。
太陽.jpg

3月に梅が咲き誇っていた万博記念公園は、
http://bonjour-konogoro.blog.so-net.ne.jp/2012-03-19
梅の実が収穫されて売店で販売されていました。
太陽の横顔.jpg
季節の流れを感じます。
万博の新緑.jpg
新緑とバラの季節です。
万博バラ.jpg

 
久々に訪れたみんぱくでは「今和次郎展」が開催中でした。
今和次郎図録.jpg
「孝現学」の創始者と言われる今氏の研究は
大正から昭和初期の人の暮らしの記録の「採集」です。
関東大震災後、変わっていく都会と地方の暮らしの記録が
その後の未来を生きていくための智慧になっている。
東日本大震災後の今、同様の何かを伝えてくれている展示でした。
今日の鹿踊りの公演にもつながっている何か大切なもの。
本日の催し.jpg

さて公演は
http://www.minpaku.ac.jp/museum/event/slp/performance120609_10
あいにくの曇り空、時折小雨も降る天気のために
みんぱく内の講堂で開催されました。
450名定員の会場はほぼ満席でした。


まず最初は神戸市にある神戸市立兵庫商業高校の
龍2.jpg

 龍獅團(こうべしりつひょうごしょうぎょうこうこう りゅうしだん)
 龍1.jpg

龍舞獅子舞を学ぶクラブ活動として1988年に結成。
2001年より、アジアオリンピック評議会主催「アジア室内競技大会」の「夜光龍」部門で日本代表として出場するほか、神戸南京町や横浜中華街のイベントなどにも出演している。
また阪神・淡路大震災後、仮設住宅に住む人々に正月気分を味わってもらおうと、正月三が日に40箇所の仮設住宅を巡回公演し好評を得た。
(みんぱくHPより引用させていただきました)
龍3.jpg

次に神戸市にある神戸華僑總會 舞獅隊(こうべかきょうそうかいぶしたい)
 獅子1.jpg
獅子2.jpg
 ↑この獅子くん、耳や鼻や目をぴくぴく動し、愛嬌のあるかわゆい子でした。
  色違いの頭(かしら)がJR元町駅の構内に展示されていますよ。

伝統芸能による文化の橋渡しを目的に、神戸在住の華僑が中心となり1979年に結成。
結婚式や催し物、芸能・文化交流会など多数出演。
中日間の文化交流への貢献が評価され、1989年兵庫県より「ともしび賞」を受賞。
阪神・淡路 大震災後、神戸市長田区の若松公園から復興イベントを開始し、幼稚園や保育園、その他施設で獅子舞を披露し、地元の人々を元気づけた。
(みんぱくHPより引用させていただきました)
獅子3.jpg

そしてみんぱくの林先生をコーディネーターに
上記2団体の代表と、笹崎鹿踊り保存会会長の佐藤さんがパネリストになって
震災と芸能についてのシンポジウムがありました。
シンポジウム.jpg

自粛という感覚からしばらく演舞のできなかった時期から
踊れるものなら踊りたい、舞いたいと気持ちが動き
演舞が人に伝える力、今こうして舞えることへのおかげさまの気持ちのことなど
阪神淡路大震災、東日本大震災を受けた2つの被災地からの
芸能に関わる人とくらしの報告には力強い説得力のようなものがありました。

最後に岩手県大船渡市の
仰山流 笹崎鹿踊保存会(ぎょうざんりゅうささざきししおどりほぞんかい)による鹿踊りです。
鹿1.jpg

笹崎鹿踊保存会は、岩手県大船渡市で先祖代々「仰山流鹿踊」を継承し、 数ある鹿踊りのなかでもその動きの激しさで知られている。地元では民俗 芸能を通して、青少年の育成にも大きな貢献を果たしてきた。
東日本大震災 の大津波で、装束・道具類の一切を流失したが、各方面からの支援をもとに 活動を再開した。
(みんぱくHPより)
鹿2.jpg

鹿3.jpg

先ほどのシンポジウムでは、
蔵が流され8組の頭(かしら)も装束も一式全てなくなった中から、
自分が元気なうちに手を打たないとと立ちあがった佐藤さんほか関係者のはなしがありました。
その8組の頭のために必要な16本の角は関西、長野、岩手など全国から届き
佐藤さんが鹿角を加工し、地元の協力者の下に鹿頭ができあがっていったそうです。
鹿4.jpg

この鹿踊りの演じられている大船渡という地域、そして
演者、関係者の方たちは津波でそれぞれ大変な被害に遭われました。
舞台で跳ねまわるのは、そんな津波の一切から立ちあがってきた鹿たちです。
鹿5.jpg

太鼓をたたき 歌を歌い 跳ね、跳びまわる鹿たちはかっこいい。鹿6.jpg

装束や道具が無くなっても失ったわけではなく、
だからこそまた生まれ変わり、蘇り、立ちあがって伝えられていくもの。
それがまた智慧になっていくのでしょうか。
その場所だからこそ残していかなければならないものの力強さを思いました。
鹿7.jpg

会場では岩手の民族芸能がテーマの雑誌「とりら」も販売されていました。
http://torira.exblog.jp/
第6号の特集は「芸能と震災」
今回の笹崎鹿踊りについても詳しく書かれています。
また先着20名に、という「3.11東日本大震災を乗り越えて」(東北文化財映像研究所)
というDVDの付録もいただくことができました。
沿岸部に数百団体ある民族芸能が今回の津波でどのような被害に遭っているのか
そして現在について、それぞれの地域の方の様子が記録されています。
いつも直接はつながっていなくても3.11で私たちはどれほどたくさんの
かけがえのないものを失ったのかと、思わずにはおれないものがつまった1冊です。
ここに登場する人、地域、言葉は力強いというだけでは表現できないものを伝えてくれています。
これもまた震災後の記録として大切なものです。
とりら.jpg
笹崎鹿踊り、明日10日は神戸市長田区で公演です。


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404

自粛をせずに8月にみこしも出して神楽を舞った被災集落がありました。
一戸も残らなかった状況下から理解されず、実現が難しくなったので大きな支援をしました。
元は担ぎ手もなく車に載せて街を走るだけだったところを、ボランティアの若者の手を借りて、恒例通り憎き川に入って清めもして、そのあと神楽を舞いました。
町のたくさんの方が集まり大盛況でした。
継承として伝統の文化やイベントである前に、人の心を集めチカラを振舞う本質を見た気がしました。


by 404 (2012-06-11 19:24) 

まるたろう

鹿踊り、なかなか見事ですね。
そういえば、鉄人広場の前に、鹿踊りの看板がありました。
残念ながら、見る事ができなかったので、レポを楽しみにします。
by まるたろう (2012-06-11 23:08) 

ゆきねこ

404さま ありがとうございます。
昨年8月の神楽の実現には本当に大変なご尽力だったことと思います。
神楽や伝統芸能が本来持っているもの、伝えてくれるもの、なのに私たちが見えなくなってしまったもの・・・それに気づくことは、今だからこそとても大切なことですね。

by ゆきねこ (2012-06-15 00:33) 

ゆきねこ

まるたろうさま ありがとうございます。
鉄人広場にいってきました。
ぜひレポみてください。
本当にすばらしい催しでした。
by ゆきねこ (2012-06-15 00:34) 

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